2023/08/29 18:40
永田集落のポテンシャルを共有するため”永田の里めぐり”に参加するツアーを企画しました。
里めぐりとは屋久島の集落を地元の語り部さんとめぐり、集落の歴史や文化、生活を知る体験ツアーです。
屋久島で初めての発電機からスタートして、集落に5つある神社のうち3つをめぐり、道の途中に生息する植物の説明を聞きながら歩き、最後は公民館で集落の皆さんが、永田の素材で作った贅沢な昼食をいただきました。
縁結びで知られる小山神社
昔の農具や生活道具の展示
集落中に流れる綺麗な水路には給水スポットも。
里めぐりのコースには含まれておりませんが、
永田集落は世界自然遺産エリアの西部林道の玄関口に位置し、国の登録有形文化財の屋久島灯台、ウミガメ日本一の産卵地でラムサール条約にも登録されているいなか浜、エメラルドグリーンの横河渓谷、唯一奥岳(島の中心部の高い山々)を里から一望できるロケーションがあり世界レベルの美しい集落です。
かつては人口も多く賑わっていましたが、今では島の最端の集落ということもあり、過疎化は進み子供は減少、美しい田園風景は減り、後継者不足、空き家はたくさんあるのに貸してくれる家がない等の問題もあります。
先日の台風では公民館が床下浸水、山からは流木が大量に河川敷の公園に流れていて自然の脅威もまた重くのしかかります。
今回の里めぐりでは集落の関わってくださった方々の意識の高さに感銘を受けるとともに、最低限持続するために何ができるかを考えさせられる経験となりました。今回の参加者も関わりしろを感じていただいたと思います。
受け入れてくださった永田集落の皆さん、参加者の皆さんありがとうございました。
できるだけ永田集落で調達した素材を使用した郷土料理
永田岳は雲で見えなかったが晴天に恵まれました。川には端に寄せられたたくさんの流木。
永田では永田岳のことを尾根の重なりが着物の八重がさねに見えることから八重岳と呼ぶこともあります。
つづく